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イベント
シンポジウム「社会的マイノリティとステレオタイプ」に参加して
報告者 田坂麻紘
2012年2月28日に開催された東北大学大学院GCOEのシンポジウム 、「社会的マイノリティとステレオタイプ」に話題提供者として参加させていただきました。 場所は、中学の修学旅行で訪れた以来、実に8年振りの仙台で開催されました。
訳合って、実は前日入りしていたのですが。前日は東北大の皆様のご厚意で、被災地に案内していただきました。 被災地の中でも特に被害の激しかった海岸沿いの集落では、瓦礫こそ撤去されていましたが、撤去されているからこそ、家の土台部分を残す以外は「何もない」という状況が際立っていて、言葉が何もでてきませんでした。 1年が経過した今、ニュースなどではほとんど被災地のことをとりあげず、NPOやNGOの活動もどんどん終了しています。そんな状況の中、社会心理学の分野を研究する端くれとして、自分はどんなことができるのだろうと、改めて考える機会になりました。
さて本題のシンポジウムについて触れますと、今回のシンポジウムでは、マイノリティに対する偏見研究の中でも、よりマイノリティな対象を扱っている方に発表していただくのが趣旨とのことでした。 そのため発表内容も、シングルリズムや専門家の持つステレオタイプ像、家庭内のジェンダー役割の変遷、といった非常に多岐にわたった話題で、どの研究も大変興味深く拝聴させていただきました。
自分の発表自体は、話題提供者としてはおろか、はじめての口頭発表ということで、緊張で喋るスピードが本人比2倍速ぐらいになってしまいました(苦笑)でもそのおかげで色々な方とディスカッションをすることができ、研究することの面白さを再実感させていただきました。
またこういった場に呼んでいただけるように、これからも頑張って研究をしつづけます。