「統計レクチャー」 | 名古屋大学情報学研究科 心理学講座 唐沢研究室

イベント

「統計レクチャー」

関西学院大学(日本学術振興会PD)の清水裕士先生をお招きし、心理統計に関するセミナーを6月末に開催しました。清水先生には、我々にとって比較的「馴染みのない」分析方法であるマルチレベル分析と、「馴染みはあるが、実践には至っていない」媒介分析についてレクチャーをしていただきました。
 マルチレベル分析については、階層性データが持つ意味や、従来の分析方法との比較を丁寧に議論していただき、仮想データを用いて実際に分析を行う方法に関する指導を受けました。
 媒介・調整効果の分析については、媒介効果と調整効果の違いを明確に指摘し、単純傾斜のグラフ作成方法に至るまで順序立てて説明していただいたおかげで、理解が進んだと感じました。
 本レクチャーを踏まえて、自身のデータを再度見直すことや、これらの分析方法を念頭に置いた新たな研究計画の可能性が広がったため、今まで以上に幅広く奥深い研究の発展に繋がるきっかけを得ることができたのではないかと思います。6月の猛暑日にはるばる大阪から駆け付けてくださった清水先生に心から感謝いたします。

一覧へもどる