IACCP2016 Ph.D.サマースクール(2016/7/26-30)体験記 | 名古屋大学情報学研究科 心理学講座 唐沢研究室

イベント

IACCP2016 Ph.D.サマースクール(2016/7/26-30)体験記

報告者 松尾朗子

 Ph.D.サマースクール(Culture & Psychology Ph.D. Summer School)とは、International Association for Cross-cultural Psychologyの前哨戦として行われる、大学院生のための合宿型ワークショップです。 今年は唐沢教授がIACCPの組織委員長を務めましたため、Ph.D.サマースクールの世話人兼参加者として、私と同研究室のエトウ君が合宿に参加いたしました。

 Ph.D.サマースクールは、文化や心理学に関連がある研究の最前線で活躍する研究者をお呼びして、文化に関する重要トピックや研究で用いられる統計的手法の講義を受け、小グループでディスカッションを重ね、実施可能な研究計画を立案し発表するという充実した内容となっています。一見するとただの一般的なワークショップのようですが、このSummer Schoolには世界各国からの参加者が集まります。出身国はもちろんですが、年齢や研究分野、大学院に至るまでの経緯などが実に幅広く、このワークショップ自体が文化研究の重要性と面白さを反映しているようでした。

 参加者としてもですが、今回は主催側の世話人として、私とエトウ君は企画から携わりました。ですので、宿泊所となった岐阜県中津川市の研修センターのみなさんと協力して海外からの参加者たちを「おもてなし」するという貴重な経験をすることもできました。初日に日本の文化を説明するためのオリエンテーションを行ったのも良い思い出です(笑) 中には海外旅行自体が人生初であったり、念願叶ってやっと渡日できたという方もいて、参加者の皆さんにとっても、ワークショップの内容以上に有意義なcultural experienceになったのではないかと感じました。

 いわゆる「勉強」の時間は連日長時間にわたり宿題とも格闘する毎日でしたが、夜は遅くまで他の参加者たちと部屋で談笑したり、修学旅行のようでした。パーティーを催して参加者同士の交流を深めたり、cultural activityとして銭湯体験や自然の中をハイキングしたり、最終日は妻籠~馬籠観光も楽しみました。参加者たちと将来のお互いの活躍そして再会を約束して帰途についたので、また会った時に胸を張って自分のことを報告できるように私も研究に精進しようと決意を新たにしました。

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