心と文化の相互関係―その謎を解く | 名古屋大学情報学研究科 心理学講座 唐沢研究室

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心と文化の相互関係―その謎を解く

社会的認知を成立させる心理過程は、たった一人の心の中で起こるものだけとは限りません。個人のレベルで行われる情報処理過程だけで完結するのではなく、むしろ多くの人々と共有された認知的活動という性質を持っているのです。

「文化」もまた、社会的に共有された認知が、大規模に、また時間の軸を超えて継承されたものと考えることができます。さらに、認知の共有と再生産には、そして文化の継承には、コミュニケーションが重要な働きをしています。言語の役割などは、その中でも最も注目に値するものです。 言語は、私たちの認知の内容を表現するだけでなく、認知そのものを方向づける作用をもつからです。

私たちの研究室では、コミュニケーションを介したアイデンティティーの形成や偏見の伝搬と共有、ソーシャル・ネットワークを介した分断と排斥の加速、他者の心理状態を推論する過程についての文化的特徴、道徳判断の文化的基盤、などについて研究を行っています。その多くは、世界各地の研究者とたちとのネットワークをもとにした、国際共同研究プロジェクトとして進められています。

関連する研究助成:2019〜2023年度 科学研究費・国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 少数派排斥の心理的メカニズムを解明し多文化共生の方策を考案するための国際共同研究